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昨夜は管抜きお見舞いと、盛りだくさんで疲れたせいかよく眠れました。と言っても途中で二度ほど目覚めてしまいました。
夜中にトイレに行くときは周りのベッドのみならずよその部屋で寝ている患者さんに申し訳ないのです。というのは、オシッコの管が取れたもののまだ量を把握しなくてはいけないので、そのつど計量しなくてはいけないのです。計量は器械が自動でやってくれるので面倒はないのですけれど、その器械がいちいちしゃべるのですね。
「名前のボタンを押してください」
「番号を確認してください」
「尿を入れてください」
「蓋を閉じます」
深夜に響く、私がオシッコをしたことを病棟中に知らしめる無機質な声。ごめんなさいごめんなさいこんな時間にオシッコなんかして。
朝キアロにおはようメールをしたらこんな返事が来ました。
「おはよう。結婚記念日おめでとう。」
あ、今日は結婚記念日だったんだ。私はいつも忘れてしまうのだけれど、キアロは毎年覚えていてくれます。もしかしてこのヒト、私のこと好きなのかしら…と思ったのですが、メールの続き、
「明日病院に行くから今日は行かなくていいかな?」
…毎日来てくれているのに結婚記念日だけ来ない男。ふっ。
8:00。朝食。昨日は3食とも重湯で、粒も無ければ味も無い拷問のような食事でした。今日は進歩しているはずなので期待大です。
五分粥/味噌汁/含め煮(五目しのだ)/桃缶/牛乳
固形物!ブラボー固形物!!
この五目しのだの美味しかった事、一生忘れない。とこの時は思ったけど、もう今では大体忘れていますけれども、やっぱり人間は食べて何ぼだな、噛んで食べることがどんなに大切でありがたいかと実感しました。
9:00。体を拭く用の蒸しタオルが来ました。さて、病院で私が覚えた言葉の一つに「おしも」があります。蒸しタオルを持ってきてくれるスタッフが「青いタオルはどこでも拭いていいです、オレンジのタオルはおしもに…」とこのように使っているのを聞いて覚えました。おしも、と言うときは必ずちょっと微笑んで下を向きながらおっしゃいます。
どこでもいいところとおしもを拭いてこざっぱりしましたが、実は頭が相当気持ち悪い。手術前にシャワーを使ってから三晩経ち、かなりいい感じの発酵具合を迎えている我が頭髪です。シャワーの許可はいつ出るか分からないから、ここらで頭だけでも洗っておきたいのですが、何せ右手は点滴針が刺さりっぱなしなので一人では出来ません。
思い切って看護師さんにお願いしたら、忙しいお仕事の合間を縫ってこころよく洗ってくださいました。感謝。
15:00。不二子ちゃんとジローが連れ立ってお見舞いに来てくれました。
久しぶりに会った不二子ちゃんからは貧血の顔になっているといわれました。貧血の顔って何?と聞いたら、白い、と。
医療関係のお仕事をしている不二子ちゃんと、つい先日某手術を経験したジローという組み合わせなので、病院話も進み夕飯の前くらいまで楽しく過ごしましたが、実はちょっと疲れました。やはり体力が落ちているのと、血が足りないのか。
血がたりねぇ、肉だ、肉をくれ。(byルパン三世カリオストロの城)
18:00。そんな私に出された夕食は、若干のお肉と鉄分飲料(不味い)。
21:00。就寝時間後、ウォークマンに入れてきた『2001年宇宙の旅』。どろどろしたヘンな宇宙食をスプンですくって食べているのを、かわいそうに、と思いながら観たのでした。