あぶないですね、非常にあぶない。
毎日通るよそのお宅のお庭に仔猫がいます。まだ掌サイズです。
たった一匹しか生まれなかったのか、ほかのきょうだいたちは死んでしまったのか、いつもひとりで遊んでいますが、よく見ると少し離れたところに母猫が座っています。仔猫をみまもっているようです。
こんなにチビでもさすがにノラで、こちらがじっと見ているのに気がつくと草むらのなかに隠れてしまいます。
それでいいんです。ゴロゴロと擦り寄ってこられたりしたらどうなってしまうか自信がありません。
会社の倉庫の中でも毎年仔猫が生まれます。この春は4匹生まれたという噂です。
仕事の合間を縫ってそっと覗きに行きますがオレンジ色の一匹を一度見ただけで、それもすぐに荷物の隙間に隠れてしまいました。
それでいいんです。こっちをみあげて仔猫特有の、あのヒャァという鳴き声を聞かされたりなんかしたらどうなってしまうか自信がありません。
だったら見に行かなきゃいいんですけど、それは出来ないのです。
あぁもう毎日危ないったらありゃしない。すれすれの刹那を生きております。