なんにも用事はないけれど有給を取ってお休みしました。
昼過ぎに映画を観に行った。最近マイブームの松尾すずき氏が精神科医役で登場する『イン・ザ・プール』だ。
チケット売り場で座席を選ばせてくれるんだけど、開演15分前にもかかわらずど真ん中のベストポジションをくれた。
これはもしかしてもしかしたら…
上映室に入ると、なんと私一人。
きゃーっやったーーーーっ!
一度こういうのやってみたかったんだ。
笑うのもしゃべるのも歌うのも、誰にも気兼ね無く家で見てるみたいにできるじゃん。
すげーうれしいっ。
…と小躍りして喜んでいたのに、始まる直前にオバサンが一人入って来ちゃった。
もうガックリだよ。
まぁそれはいいとして映画の感想。
すごく好きだった。
もっと奇妙な話になっちゃっているのかと思っていたんだけど、全体の骨子はまともで味付けが変わっているって感じ。
その変わっている味付けも私のツボをくいくいと押してくるニクイやつだ。
脇役が豪華だったな。
「どうですかねぇ…」
「えっ!ドデスカデン!?」
…なんぞと女編集長(ふせえり)がいちいち聞き間違えるのが面白かった。
私が学生のころに
「circumstance(サーカムスタンス)」
「えっ!そうかもしれない!?」
…と何度も何度も聞き間違えたというか、まぁただそう言いたかっただけなんだけど、根がしつこいから友達があきれるくらい聞き返していた、そんなことを思い出した。
動いてちゃんと台詞を話す松尾さんは初めてみたのだったかな。
エキセントリック過ぎない程度に風変わりで、見た目と行動とは裏腹に中身は静かそうな人だった。声もしゃがれててちょいと好みでした。
タイトルクレジットが映画の最後に出てくる演出って、さほど目新しいものでもないと思いますが、プールの水にたゆたっている文字の色が綺麗で印象的だった。その後スタッフロールが無いなと思っていたら、タイトルが一度暗転してその後に出てきたので、映画全体の締めがずいぶんとすっきりと感じられました。
こないだの『弥次喜多』に比べたら安心してお勧めできる映画なのであります。