ゴールデンウィーク前半初日の本日、品川プリンスへ行ってきました。
若奥様が昼日中からそんなところへナニしに行ったのか心配しなくてもよろしい。ついでに、若奥様って部分に疑問を持たなくてもよろしい。
今日は『Vフォー・ヴェンデッタ』という映画を観に行ってきたのです。
CMで流れている、あのナタリーポートマンの泣き顔にヤラレちゃってね。
あの子はなんて泣き顔の似合うお子なんでしょうね。あの顔だけ切り取ったら『レオン』の頃のまんまだよね。
近未来のお話、仮面の男のグロテスクさ、抑圧された日常からの解放、などの事前知識からずいぶんと突飛な未来像を想像していたのですが、さにあらずだった部分に好感が持てました。
ここで言う未来像ってのは、思想じゃなくて、街とかアイテムとかファッションとかの目に見える部分の話ね。ちょっとズレるけど大友克洋が描く未来像も突飛過ぎないドブ臭さが好きだったりしますが、それよりももっと力が抜けた未来像、むしろ未来像じゃないじゃん、今と同じじゃんって感じ。
ヴィジュアルとしてはそんな感じでよかったんだけど、彼女が思想的に立ち上がるいきさつの、ストーリーとして一番大事なところ、あの髪を剃られてしまうシーンなんかもあるところなんだけど、それが実は…(ネタばれするからこれ以上書かないけど)という展開にちょっと違和感を感じました。えぇっ!?みたいな。そりぁないんじゃないのっ!?みたいな。
喩えて言うなら、長々とストーリーを見させられて最後の最後に実は夢だったんだよねぇジャンジャンっ!と言われた様な。
まぁ、でも、だからこそ観客はあのシーンから自分もイヴィー(ナタリーポートマン)と一緒に怒りを覚えて、持って行きようのない憤怒を感じ、全面的に彼女に感情移入できるように、そういう風に仕組まれているのかも知れないけどね。
なんだかんだ言いましたが全体的は面白かったです。
最後はちょっと泣きました。