週末の五百円上映で『あの頃ペニーレインと』を観て来たからそのことを書こうと思ったのですが、この映画について、以前にどっかで書いた気がするんだよなー。
でも、このさるさるで検索かけても出てこないし、てんりしんりの方でも見つからないし。
掲示板のほうに書いたのかな。。。あぁ、キモチワルイ。どこだ、どこなんだ。
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男の子がいましてね、彼は15歳です。
ちょっと頭がいい。自分の信念を貫いた生き方をしている母親に厳しく育てられたのですが、決して萎縮せずに大変素直な若者に育ったのは、私としては奇跡のような気もするのですが。
でも、まぁそんな彼がある伝説的な音楽ライターに出会いまして、自分の書いたものを褒められまして。そして”ほとんど有名”である某バンドの記事を書くために一緒にツアーに参加する。
そこでバンド・エイド、と本人達はそう呼んでいるけども実際はグルーピーですね、そんな女の子と達とも出会う。
今までの厳格な生活と、バンドツアーやグルーピーと云う180度違う生活が始まるのだけど、彼は全く浮ついたところが無いんだよなぁ、なんなんだろう不思議だな。
この映画の中で私が一番グッと来たのはタイトルにもなっているペニー・レインという女の子のこと。
いつもバンドのメンバーと楽屋で大騒ぎをして暮らしていて、友達もグルーピーの仲間ばかりだし、生活の全てがお祭りの中みたいな女の子。主人公の15歳の子はペニーのことが密かに好きなんだな。
この女の子が、イロイロあった末にバンドと離れていくシーンがあってね、飛行機で去ってゆくんだけども、そこはグッと来たな。
毎日のお祭り騒ぎは、いつもその中心に自分を投げ込むことで続いている。一度そこから離れちゃったらもうその世界には戻れない。戻れたとしてもあのときと同じ楽しさ同じ高まり同じメンバー、そういうロイヤルストレートフラッシュみたいなカードはもう二度と揃わない。
そのことは判っているけど、でも、いつかは、いつかは卒業しなくちゃいけないって、ペニーは知っている。それが今なんだ。
この辺のなんつーんですか、もうたまらなく切ない気持ちが飛行機の別れのシーンに盛り込まれているのですね。
まだ観た事のない方、切なくなりたいお方はぜひどうぞ。