毎年毎年、年末ジャンボの時期になると上司ワンユイ氏との間で繰り返される、当たっちゃったらどうしようトーク。
「マッサージチェアの高級なヤツ」
「ナショナルかどっかで出してるやつ?」
「そうそう、メタリックな」
「うーん、人間の手のほうがいいよ〜」
「究極はそうだけどさ」
「うちの部屋専属のマッサージ師がほしいね」
「あーいいね」
「貧相な体つきだけどさ、マッサージは抜群に巧いの」
「普段は部屋の隅っこに座ってんのね」
「無言でね」
「揉んでもらいたいなってこっちが思っただけでもう後ろにまわってて欲しいね」
「見た目は薄汚い感じがいいな、ずだぼろの腰布一枚とか」
「だけどマッサージは抜群に巧いと」
「そうそう」
「たまにお饅頭とか余ったやつあげると心から喜んでくれる」
「震えるほどに」
「お饅頭胸に押し抱いちゃって」
「食べないの?って聞くと『いえ私は後で…』なんつって絶対に人前では食べない」
「涙浮かべながらね」
会話もこの辺になると、もう宝くじとかマッサージとかどうでもよくなってきてますな、要するに奴隷が欲しいのか。
このところの忙しさでだいぶ疲れがまわってきているようです、二人とも。